今回の記事は、
自動車保険(任意保険)の対人賠償はケチらず手厚く!
という内容です。任意保険は価格じゃない、補償内容の充実だ!というお話です。
任意保険、入ってますか?
自家用車をお持ちの方で、任意保険に加入していない方などほぼいないと思っていました。
この記事を書くときに加入率についてググってみたところ、2019年の任意保険加入率は74%程度なんだそうです。中には自賠責(強制保険)のみという方もいるというお話ですが、事故は自分だけの話で終わらないことが多いというのに、驚きの結果でした。

なぜ未加入の方がいるのかについては興味がないので割愛しますが、社会人になって、車を運転し、自分で保険料を払えるようになった時から一貫していることがあります。
任意保険の対人賠償はすべての項目を無制限で設定する
です。今日のお話はおしまい。お疲れさまでした!
・・・いやいや、一応思っていることを説明させていただきます。
自賠責と任意保険について
車に乗っている方はご存じの通り、自動車保険には2種類あります。
自賠責(自動車損害賠償責任保険):強制加入義務のある自動車保険
自賠責は事故の相手を守るための保険です。
傷害による損害(通院加療など)
後遺障害による損害(能力の低下・精神的苦痛)
死亡による損害(逸失利益・葬儀費・慰謝料)
などが補償されますが、額は十分ではありません。また、壊してしまった物の補償は含まれていません。
任意保険(今回のお話のメイン):加入義務のない自動車保険
任意保険は、事故の相手だけでなく、運転者・搭乗者・車・物の補償など多岐に渡ります。この範囲の広さが任意保険の特徴です。
対人賠償保険(相手を死傷させてしまった時の補償)
対物賠償保険(相手の車や家、物を壊した時の補償)
※ガードレールや電柱などの公共物も補償されます
人身傷害保険(搭乗中・歩行中に自動車事故で死傷した時の補償)
搭乗者傷害保険(搭乗者が死傷した時の補償)
車両保険(契約している車の損害に対する補償)
無保険車傷害保険(相手が無保険だった時の補償)
弁護士特約や個人賠償責任保険の特約などもあり、契約内容によって補償の範囲はかなり広くなります。
また、自賠責と比較して補償の金額が大きいというのも、万が一の時に安心材料となります。
任意保険は補償内容を削ると安くなるが・・・
実際に補償内容によってどれだけ違うのかを比較してみました。
比較したサイトは、三井ダイレクト損保です。
私が契約するとして(無事故無違反・20等級)対人無制限・対物最低限・搭乗者保障なし、特約なしと、切れるものはすべて切った場合、14,860円でした。安い!
対物最低限だと、相手の車や物の補償が保険の範囲内を超えることがあり、そういった場合に債務超過に陥ることがあります。
以前、保険屋さんに聞いた話ですが、高速道路の事故で冷凍マグロを運んでいるトラックを巻き込み、中身が散乱、賠償金3,000万円とのことでしたが、対物補償を最低限にしていたため、住宅ローン並みの負債となっ方もいるということでした。
こういった事故や、自分だけでなく搭乗者も補償するために、選べる特約はできるだけ選択し、金額もできうる限り高いものを選ぶのが理想と考えます。
運転者を限定しない・車両保険なし・全て無制限(最高額)にした場合、86,000円となりました。
車両保険なしでこの値段はまあまあ高いですね・・・
保険料をどこで安くするか
保険料が高くなるのは、補償の金額よりもむしろ保険会社が想定するリスクの高い契約内容を選んだ時です。たとえば、
運転者の限定をはずす:誰が運転しても補償されるように設定する
車両保険をつける:自分の車が損傷した時の補償を設定する
この2点です。これだけ考えれば、あとはできうる限り手厚くした方が良いです。
運転者は、契約者本人に限定するのが一番安く、年齢限らず誰でも補償というのが一番リスクが高く、金額もグッと上がります。免許取りたての若いドライバーに運転させるリスクを考えてのことです。誰でもOKと26歳以上限定では、同じ補償内容でも34,000円と、5万円ほど安くなりました。
保険会社が一番リスクに感じている部分がよく分かりましたが、本人限定にしてしまうと搭乗者に運転を代わってもらう時などに補償されない可能性があるので、運転者の年齢範囲はよく考えて契約されることをオススメします。
車両保険は、乗っている車の価格にほぼ比例します。免責金額の設定で安くはなりますが、そもそも車両保険は、自分のミスで車を壊した時に自分の財布を痛めないための保険ですので高くて当然です。オススメは程度のいい安い中古車を車両保険なしで乗ることですネ
さいごに
車を運転するということは、その重量・スピードにより、凶器となることもあります。事故は、望む望まざるにかかわらず起こってしまうもので、自分が加害者となったときに、相手や搭乗者にできるだけ安心してもらえるように、手厚い保険を契約されることをオススメします。
事故が多い方はネット型保険は引き受けてもらえないこともあります(保険屋さん談)こういう時でも対面型の保険では引き受けてくれることもあります。
とはいえ、事故が多いのはそれはそれで問題なので、免許を返上されることをまずオススメします。
手ごろな価格で手厚い補償をつけらえるようにいろいろ相談されるといいと思います。
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