この記事は、
不在時も低速でいいから常時接続環境がほしい
在宅時はスマホテザリング程度で問題ない
IoT機器等のため、機器の接続先は変えたくない
という方のための実験的な記事です。よければ参考にしてみてください。
先日からずっと言い続けています。
固定回線(月4,100円)をカットしたい。
前回までで結構いいところまで来ていると思いますが、もう少し踏み込んでみます。
WebカメラやIot機器の接続をしている方向けにいい方法を考えてみる。
今はあまり必要なくても、今後必要になると思うので、ちょっとやってみました。何がやりたいかというと、
在宅時はスマホのテザリングで、不在時は格安SIMで常時接続を実現したい
ということです。図にするとこうです

SIMルーターやスマホのテザリングでもWi-fiが使えますが、再接続や、そのつどSSIDを変更するのはPCやタブレットならいいですが、IoT機器などは、常に同じところと繋がっていた方が設定が楽だと思うのです。
これをデュアルWANというのですが、こういうのはどのルーターでもできるものではなさそうです。今回選択したルーターは、ASUSのRTAX56Uというルーターです。
ASUSのホームページでもあまり宣伝されていませんが、この機種でもデュアルWANが搭載されています。
これに、UQモバイルのSIMフリールーター Speed Wi-fi Home L02
を組み合わせます。(※追加報告:楽天モバイルSIMと組み合わせるなら、バンド固定のできるWN-CS300FR:I・O DATA が現在最適です。)
スマホは楽天モバイルのRakutenBIGをUSBテザリングで運用します。
UQモバイル Speed Wi-fi Home L02をdocomoの電波で使う
新品で安く手に入るSIMフリールーターがこれしかなかったので洗濯しました。350ml缶より少し大きいサイズなので据え置き前提ですネ
本来はWiMAX2やau系の電波を拾うように設計されていますが、docomoのバンドも対応していますので接続することが可能です。というか、手持ちにLINEモバイルのdocomo系SIMしかありませんでした。
設定は簡単で、SIMを入れ、設定アプリをダウンロード、APN情報を入力し、docomo系SIMなら、「ハイスピードプラスエリアモード」に設定(LTE使用)するだけです。有線LANコネクタも付いているので、ルーターにも接続できます。
設定完了して使用可能になったら、ルーターのWANポートに接続します。
ASUS 無線LANルーター RTAX56U の設定
SIMフリールーターを接続して気づきましたが、2段ルーター構成になってますね。大きなデメリットはないのでこのままいきます。
このルーターも、設定アプリがあるので、ダウンロード後設定となります。
RTAX56UからSIMフリールーターに接続するときは、すでにSIMフリールーターでAPN情報が入っているので、接続方法はDHCPモードで接続します。あとは特に設定することはないです。
これで、一応ネットにつながるようになったと思います。
RTAX56UでデュアルWANの構成を考える
アプリケーションでは設定ができないので、ASUSルーターアプリのメニューから、WebGUIを使うをタップしてWeb設定画面へ飛びます。
その前に、スマホでテザリングをして、USBテザリングを有効にします。有効にしたらRTAX56UのUSBポートに接続します。

「デュアルWANを有効にする」をONにして、プライマリWANとセカンダリWANをどちらにするかを決定します。このスクショとは違う設定ですが、プライマリWANをSIMルーターに指定、スマホのテザリングをセカンダリWAN(USB接続)に指定してます。
デュアルWANモードの設定について
デュアルWANモードは「フェイルオーバー」と「負荷分散」というモードがあります。
フェイルオーバーは、どちらかをスタンバイしておいて、片方が接続できなかった時にもう片方を接続してデッドタイムを減らすモードです。
負荷分散は、2つとも同時に接続して、1回線あたりのデータ通信の量を加減(設定可)して、1つの回線に通信が偏らないようにしたり、応答速度を早くしたりするものです。
どちらも設定は簡単ですが、フェイルオーバーで使った方が安定するように感じました。
負荷分散モードでZWIFTをやっていたら、最後にデータを保存できなくなっていて、ネットに接続できていない状態だったので、モードについては少し考える必要があると思います。
いまのところはフェイルオーバーが抜き差しだけで勝手に繋ぎなおししてくれるので楽だと思います。

このスクショではプライマリをSIMフリールーター、セカンダリをスマホのUSBテザリングにしています。このときはセカンダリが接続されていますが、通常はプライマリが優先的に接続されます。
デュアルWANで常時接続が可能となりました
さらに、在宅時USBテザリングでYoutubeもらくらく視聴できるようになり、悪くない結果だと思います。これでウチが楽天回線エリアに入れば、速度もそれなりに満足のいくものになるでしょう。
Netfilixのような高画質動画配信は難しくても、Youtube程度でいいや、というライトユーザーなら全く問題ないように思います。
次回の記事になりますが、このルーターとスマホのUSBテザリングの組み合わせで、不可能と思われていたZWIFTがPCでできるようになりました。めでたい!
ZWIFTの利用に関しては、もう少し検証が必要かもしれませんが・・・
とはいえ、ここまでマニアックに設定をやってみようという人も少ないかな・・・
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